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質問 敗血症の検査について教えてください。 |
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回答 敗血症とは、感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態をいいます。細菌やウイルス、真菌などの微生物が体内に侵入し、繁殖したときに起こります。感染症としては、肺炎などの呼吸器感染症、腎盂腎炎といった尿路感染症、腹膜炎、腸炎、褥瘡感染などがあります。 高齢者や新生児、ステロイドや免疫抑制剤などを服用中の患者、悪性腫瘍や糖尿病、肝硬変、自己免疫性疾患といった特定の慢性疾患がある場合など免疫力が低下している人は敗血症になるリスクが高くなります。 敗血症の診療において、その原因となる感染症の診断は重要です。病歴・身体所見・画像検査などから感染巣を絞り込み、血液培養とともに推定感染部位から適切に培養検体を採取する必要があります。抗菌薬投与後では検出感度が低下するため、抗菌薬投与前に採取します。抗菌薬治療中では次回投与直前(トラフ)に採取します。 また、敗血症診断の補助に有用なマーカーとしてプロカルシトニン(PCT)やプレセプシン(P-SEP)が注目されています。いずれも敗血症(細菌性)を疑う患者を対象として測定した場合に算定できます。
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