14-03
新規受託項目のお知らせ


 さて、弊社では皆様のご要望にお応えし、また医療の進歩に寄与すべく絶えず検査領域の拡大に努めておりますが、このたび、下記項目の検査受託を開始することになりましたので、ご案内申し上げます。


■受託開始日
  平成26年2月10日(月)受付分より
■新規受託項目
  [744] バゾプレシン(AVP)
  [2772] プレセプシン
■検査要項
項目コード 744
検査項目名 バゾプレシン(AVP)
検体量・保存 血漿2.2mL ・ 凍結
容器 6 内分泌検査容器
検査方法 RIA(二抗体法 )
基準値 4.2 pg/mL 以下
所要日数 6〜8 日
検査実施料 235 点 [D008]内分泌学的検査「26」抗利尿ホルモン(ADH)
判断料 144 点 (生化学的検査II判断料)
備考 溶血と乳ビの影響により、測定値が高値となる可能性があります。
※本検査の解釈上の注意
1. バゾプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の治療に用いられるデスモプレシン(DDAVP)投与中の患者では、検査結果が高値になるため使用できません。
2. 平成24年3月末をもって検査受託中止致しましたバゾプレシン(AVP)(CRC Information No.12-04)とは、検体量(新法では尿は検査不可)・報告下限値(旧法:0.15pg/mL → 新法:0.8pg/mL)等の検査要項が異なりますので、ご注意ください。

項目コード 2772
検査項目名 プレセプシン
検体量・保存 血漿0.4mL ・ 凍結
容器 8 ヘパリン容器
検査方法 CLEIA
基準値 314 pg/mL 未満
所要日数 3〜4 日
検査実施料 320 点
判断料 144 点 (生化学的検査I判断料)
備考
1. 敗血症診断カットオフ値:500pg/mL
2. ご出検の際には、ヘパリン容器に採血後、直ちに十分混和し、冷却遠心分離後に血漿を(91)分離容器に移し凍結保存の上、ご提出ください。
3. 専用検体としてご提出ください。
(他項目との重複依頼は避けてください)
4. ボルテックスミキサーなどによる強い撹拌は、測定値が上昇しますので使用しないでください。

■参考文献
  バゾプレシン 大磯ユタカ,他:日本内分泌学会誌,62,608〜618,1986.
  バゾプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の診断と治療の手引き(平成22年度改訂)
  厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 間脳下垂体機能障害に関する
  調査研究班 平成22年度 総括・分担研究報告書,155〜157,2011.
  プレセプシン Shozushima T.,et al.,J Infect Chemother.,17(6):764-769,2011.
  Okamura Y.,et al.,Clin Chim Acta.,412(23-24):2157-2161,2011.