12-01
新規受託項目のお知らせ


 さて、弊社では皆様のご要望にお応えし、また医療の進歩に寄与すべく絶えず検査領域の拡大に努めておりますが、このたび、下記項目の検査受託を開始することになりましたので、ご案内申し上げます。



■新規受託項目
  [2708] レジオネラLAMP(レジオネラ核酸同定検査)
■受託開始日
  平成24年2月1日(水)受付分より
■検査要項
項目コード 2708
検査項目名 レジオネラLAMP(レジオネラ核酸同定検査)
材料 喀痰
容器・保存 喀痰容器 ・ 冷蔵
検査方法 LAMP法
基準値 (−)
実施料 300点
判断料 微生物学的検査判断料 150点
所要日数 2〜8日(週1回測定)
備考 細菌検査でのレジオネラ培養検査は、受託中止させていただきます。
※ LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法
ご依頼の際には、細菌検査依頼書の備考欄に「レジオネラLAMP」とご記入ください。

■ LAMP法の測定原理
 

 LAMP法とは、Loop- Mediated Isothermal Amplification の略で、核酸増幅法の1つです。
 6領域を認識する4種類のプライマーと鎖置換型DNA型ポリメラーゼを利用して、ターゲットDNAを増幅、反応副産物のピロリン酸マグネシウム(白色沈殿)の濁度をリアルタイムに測定することで、検体中に存在する目的の微生物DNAの有無を検出します。

■ 特徴
 レジオネラ属菌の16S rRNA 遺伝子領域内にLAMP法用のプライマーが設計されています。この遺伝子領域は、Legionella pneumophila のserogroup 11種を含む11菌種21株のレジオネラ属菌では比較的保存されているが、非レジオネラ属菌とのホモロジー(相同性)は低い。そのため、LAMP法で増幅することにより、極めて特異的にレジオネラ属菌を検出することができます。

■ 他法との相関
尿中抗原測定法とLAMP法
Legionella pneumophila LAMP法
(+) (−)
尿中抗原測定法 (+) 13 0 13
(−) 8 114 122
21 114 135
  陽性一致率:100.0%
  陰性一致率:93.4%
  全体一致率:94.1%
  (メーカーデータより)


培養法とLAMP法及び尿中抗原測定法
Legionella pneumophila LAMP法 尿中抗原測定法
(+) (−) (+) (−)
培養法 (+) 21 1 22 13 9 22
(−) 0 113 113 0 113 113
21 114 135 13 122 135
  陽性一致率:95.5% 陽性一致率:59.1%
  陰性一致率:100.0% 陰性一致率:100.0%
  全体一致率:99.3% 全体一致率:93.3%
    (メーカーデータより)