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新規受託項目のお知らせ


 さて、弊社では皆様のご要望にお応えし、また医療の進歩に寄与すべく絶えず検査領域の拡大に努めておりますが、このたび、下記項目の検査受託を開始することになりましたので、ご案内申し上げます。



■新規受託項目
  [2707] マイコプラズマLAMP(マイコプラズマ核酸同定検査)
■受託開始日
  平成24年1月4日(水)受付分より
■検査要項
項目コード 2707
検査項目名 マイコプラズマLAMP(マイコプラズマ核酸同定検査)
材料 咽頭拭い液
容器・保存 専用容器※1 ・ 冷蔵
検査方法 LAMP法※2
基準値 (−)
実施料 300点
判断料 微生物学的検査判断料 150点
所要日数 2〜3日
備考 細菌検査での呼吸器マイコプラズマ培養は、受託中止させていただきます。
※1 詳細につきましては、弊社担当営業までお問い合わせください。
※2 LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法

■ LAMP法の測定原理
 

 LAMP法とは、Loop- Mediated Isothermal Amplification の略で、核酸増幅法の1つです。
 6領域を認識する4種類のプライマーと鎖置換型DNA型ポリメラーゼを利用して、ターゲットDNAを増幅、反応副産物のピロリン酸マグネシウム(白色沈殿)の濁度をリアルタイムに測定することで、検体中の目的の微生物DNAの有無を検出します。

■ マイコプラズマLAMP法の特徴
1. 高い検出感度と特異性
核酸増幅検査法のためM.pneumoniae 型、II型ともに高い検出感度です。M.gentialiumなど他のMycoplasma属及び細菌性肺炎起因菌28菌種との交差反応も認められず、特異性に優れています。
2. 迅速な診断につながります
  発症時点での検出が可能で、抗体検査より早期に検査が可能であるため、迅速な診断につながります。
3. 培養法及び臨床診断との良好な相関
  培養法及び臨床診断結果と良好な相関を示すとともに、ほぼ同等の検出感度が得られています。

■ 他法との相関
マイコプラズマ LAMP法
(+) (−)
培養法 (+) 59 1 60
(−) 9 138 147
68 139 207
(メーカーデータより)
陽性一致率:98.3%
全体一致率:95.2%

マイコプラズマ LAMP法
(+) (−)
臨床診断 (+) 68 8 76
(−) 0 131 131
68 139 207
(メーカーデータより)
陽性一致率:89.5%
全体一致率:96.1%
*臨床診断:患者所見の他、培養法や抗マイコプラズマ抗体価、CRP値など炎症マーカーの測定値等から総合的に判定