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LAMP法とは、Loop- Mediated Isothermal Amplification の略で、核酸増幅法の1つです。
6領域を認識する4種類のプライマーと鎖置換型DNA型ポリメラーゼを利用して、ターゲットDNAを増幅、反応副産物のピロリン酸マグネシウム(白色沈殿)の濁度をリアルタイムに測定することで、検体中の目的の微生物DNAの有無を検出します。
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■ マイコプラズマLAMP法の特徴 |
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1. |
高い検出感度と特異性 |
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核酸増幅検査法のためM.pneumoniae I型、II型ともに高い検出感度です。M.gentialiumなど他のMycoplasma属及び細菌性肺炎起因菌28菌種との交差反応も認められず、特異性に優れています。 |
2. |
迅速な診断につながります |
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発症時点での検出が可能で、抗体検査より早期に検査が可能であるため、迅速な診断につながります。 |
3. |
培養法及び臨床診断との良好な相関 |
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培養法及び臨床診断結果と良好な相関を示すとともに、ほぼ同等の検出感度が得られています。 |
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■ 他法との相関 |
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マイコプラズマ |
LAMP法 |
計 |
(+) |
(−) |
培養法 |
(+) |
59 |
1 |
60 |
(−) |
9 |
138 |
147 |
計 |
68 |
139 |
207 |
(メーカーデータより) |
陽性一致率:98.3% |
全体一致率:95.2% |
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マイコプラズマ |
LAMP法 |
計 |
(+) |
(−) |
臨床診断 |
(+) |
68 |
8 |
76 |
(−) |
0 |
131 |
131 |
計 |
68 |
139 |
207 |
(メーカーデータより) |
陽性一致率:89.5% |
全体一致率:96.1% |
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*臨床診断:患者所見の他、培養法や抗マイコプラズマ抗体価、CRP値など炎症マーカーの測定値等から総合的に判定 |