さて、このたび、尿中アルブミン定量検査の基準値を「糖尿病性腎症の早期診断基準」のカットオフ値へ変更し、翌日報告することとなりましたので、ご案内申し上げます。
■変更期日 | ||||||||||||||||||||||||||||||
平成 23年4月1日(金)受付分より | ||||||||||||||||||||||||||||||
■変更内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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■尿中アルブミン定量 | ||||||||||||||||||||||||||||||
糖尿病では慢性の高血糖が持続すると糖尿病に特有の細小血管障害(網膜症、腎症、神経障害)が生じます。糖尿病性腎症は糖尿病の合併症のひとつで、臨床的には蛋白尿、腎機能障害、高血圧、浮腫などを呈し、最終的には腎不全に至ります。 糖尿病性腎症の診断には試験紙による尿蛋白の定性検査が広く用いられてきましたが、尿蛋白定性検査が陰性でも、すでに腎の組織学的変化が始まっている場合が多く、陽性が認められる頃にはかなり進行していることがまれではありません。 尿中アルブミンは、腎糸球体障害の進行に伴い尿中排泄量が増加する物質であることから、「尿中微量アルブミン」とも呼ばれ、尿試験紙法で蛋白が検出される以前の軽度腎障害を判定できる検査です。 糖尿病性腎症の早期診断基準では、尿中アルブミンを早期腎症の診断指標としています。 |
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■糖尿病性腎症の早期診断基準 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(日本腎臓学会・日本糖尿病学会糖尿病性腎症合同委員会報告、2005)
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