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新規受託項目のお知らせ


 さて、弊社では皆様のご要望にお応えし、また医療の進歩に寄与すべく絶えず検査領域の拡大に努めておりますが、このたび、下記項目の検査受託を開始することになりましたので、ご案内申し上げます。



■新規受託項目
  [2679] レベチラセタム
■受託開始日
  平成23年2月1日(火)受付分より
■検査要項
項目コード 2679
検査項目名 レベチラセタム
検体量 血清 0.3mL
容器・保存 1 汎用容器 ・ 凍結
検査方法 LC-MS/MS法
有効治療濃度 (未設定)μg/mL
実施料 470点(特定薬剤治療管理料)
所要日数 4〜6日
主な商品名 イーケプラ
備考 採血後、速やかに遠心分離し上清を別容器に移して凍結してください。


■レベチラセタム
 

 レベチラセタムは2010年9月に薬価基準に収載された抗てんかん薬であり、他のてんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法に効果を有する薬剤です。
 本剤は腎排泄型の薬剤であることから、腎機能障害のある患者や腎機能が低下している可能性がある高齢患者において、本剤の排泄が遅延する可能性があります。さらに重度の肝機能障害のある患者では、合併する腎機能低下の状態を慎重に評価し、投与量を調節することが必要とされています。
 また、稀に副作用として中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、重篤な血液障害、肝不全・肝炎、膵炎などがあらわれることがあると言われています。
 レベチラセタムの治療効果を得るためには、個人差を考慮して投与初期の血中濃度を測定すること、さらに投与期間中の適正な投薬量を決定することが有用な指標となります。