レベチラセタムは2010年9月に薬価基準に収載された抗てんかん薬であり、他のてんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法に効果を有する薬剤です。
本剤は腎排泄型の薬剤であることから、腎機能障害のある患者や腎機能が低下している可能性がある高齢患者において、本剤の排泄が遅延する可能性があります。さらに重度の肝機能障害のある患者では、合併する腎機能低下の状態を慎重に評価し、投与量を調節することが必要とされています。
また、稀に副作用として中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、重篤な血液障害、肝不全・肝炎、膵炎などがあらわれることがあると言われています。
レベチラセタムの治療効果を得るためには、個人差を考慮して投与初期の血中濃度を測定すること、さらに投与期間中の適正な投薬量を決定することが有用な指標となります。
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