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  ダニアレルゲン    
   平成28年2月に厚生労働省が発表した「アレルギー疾患の現状等」によると、平成20年の喘息有症率は幼稚園児で19.9%、6〜7歳で13.8%、13〜14歳で8.3%で、国民全体で約800万人が罹患していると考えられており、急速に増加しています。また、国民の3分の1が何らかのアレルギーに悩んでいるとの報告もあります。
 
 アレルギーには、季節性と通年性があり、季節性アレルギーの原因のほとんどがスギやヒノキ、ブタクサなどの花粉です。一方、通年性アレルギーの主な原因は、ダニや真菌、昆虫、ペットの毛などが知られています。
 
 とくにダニは、アレルギー原因のトップであり、アレルギー患者の約8割がダニにアレルギー反応を示すといわれています。また、ダニはアトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎など、さまざまなアレルギー性疾患の原因となっています。
 
 アレルギーの原因となっているダニは、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。これら2種類のダニを総称して「チリダニ」といいます。チリダニはヒトを刺すことはありません。
 
 チリダニは屋内ダニの80〜90%を占め、湿気のある暖かいところを好みます。ヒトのフケや垢などの皮膚片、埃やカビ、空気中の水分などを餌としているため、日本のほとんどの家の中に生息しています。私たちがアレルギー反応を引き起こす原因は、生きているダニそのものではなく、このダニの死骸やフンです。微粒子化したフンや死骸は、空気中を舞っているため、吸い込むと気管支まで到達し、そこでアレルギーを引き起こします。そのため、ダニアレルギーの発症や症状を抑えるには、ダニの死骸やフンなどをできるだけ吸い込まないようにすることが大切です。
 
 文部科学省が規定する「学校環境衛生の基準」では、平成16年2月に一部改訂が行われ、ダニまたはダニアレルゲンを年1回定期的に検査することが義務づけられました。
 
 検査の主な対象施設は、学校の保健室や教室、保育施設の教室や収納棚、病医院の病室や待合室、職場の応接室や事務所内、家庭での寝室やリビングなどです。検査をすることによって、室内のダニ対策につながり、アレルゲンを回避することができます。
 
◆アレルギーの症状
◆ダニアレルゲン検査の主な対象施設
 ・学校・・・・・保健室、教室など
 ・保育施設・・・教室、収納棚など
 ・医療機関・・・病室、待合室など
 ・職場・・・・・応接室、事務所内など
 ・住居・・・・・寝室、リビングなど

 
 
◆ダニアレルゲン検査の主な対象物
 ・カーペットや絨毯
 ・畳
 ・布団(敷布団、掛布団)
 ・マットレス
 ・ベッド
 ・カーテン
 ・押し入れ
 ・ソファ
 ・家具の下や隙間など
 

   


こらぼ2018年夏号より抜粋