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食の安全・安心は見せる化で
 一連の食品偽装事件は健康被害が生じたわけではありませんが、消費者を「だました」ことで消費者に不安を抱かせました。そして、その代償として、偽装した食品企業は大きなダメージを受けることになりました。これからは科学的な意味の「食の安全」だけでなく、心理的、情緒的な「食の安心」を確保するために、衛生管理の様子を見せる「見せる化」が大事となります。

 製造業で採用されている整理・整頓・清掃・しつけ・清潔の「5S活動」に、微生物レベルの清潔を達成するため、洗浄・殺菌を加えた「食品衛生7S」を食品安全ネットワークが提唱しています。

 「食の安全・安心」を確保するという目標に向けて「食品衛生7S」を全社的に取り組むことが効果的です。整理・整頓・清掃の段階で目に見える効果が実感でき、工夫・改善が進むと社員のモチベーションがアップしていきます。

 さらに目に見えない細菌やウイルスの危害を防ぐための器具や手指の洗浄・殺菌の状態を目に見える形で表現し、微生物的危害を予め防止する「ふきとり検査」は食の安全を確保するために効果があります。当社は施設の衛生検査で「細菌のふきとり」検査を行なっています。



こらぼ2008年春号より抜粋