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食品関係事業所の新入社員教育
 消費期限切れ原料使用問題や細菌検査結果の扱いなどの報道を見ていると、トップから現場まで食品衛生に対する意識が低いことに驚かされるとともに、職場での衛生教育の必要性を痛感します。

 新入社員教育はどのようにすれば良いのでしょうか。

 教育はまず挨拶からはじまります。挨拶はお互いのコミュニケーションをとるために、とても大切です。それから食品関係従事者は、自己の「身だしなみ」と「身体衛生チェック」に注意が必要です。食品関係従事者が自ら食品を汚染して、ノロウイルスなどの食中毒を起こすケースが増えているからです。

 次に、その企業の理念や目的をしっかり教えることです。その理念にそって「どうあるべきか、どうするべきか」を考えさせて、実践できるように指導します。

 手洗い方法や仕事場に入る方法、仕事の手順を書いたマニュアルがあれば、仕事に就く前にきちんと教え、理解させておきます。マニュアルは飾っていてはだめです。現場で実行しなければ意味がありません。仕事を通して教育する基本は「して見せて、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」に集約されています。

 また、朝礼や社内掲示板などを利用し、少しずつ食品衛生の知識を教えることも必要です。その他に、新入社員による提案制度やリーダーが新入社員に対し意見を求めるなど、改善運動を通じて、従業員の参加意欲を高めることも、新人教育には効果的です。



こらぼ2007年春号より抜粋