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環境省の調査による快水浴場百選
 夏といえば、海水浴。海水浴場は至る所にありますが、それぞれ海水浴場には水質基準をもとにしてランク付けがされています。その水質判定基準は、全国一律に定められており、水浴場に適している水質は「AA」または「A」、水浴が可能な水質は「B」及び「C」、そして「不適」な水質と5段階で評価しています。

 判定基準は、ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、COD(化学的酸素要求量)そして透明度の項目により決められます。それぞれに基準が設けられおり、その基準値を超えたものについては、「不適」な水浴場とされます。環境省は平成20年4月下旬〜6月上旬にかけて、全国の水浴場で地方自治体が実施した水浴場水質調査の結果をとりまとめました。調査対象となった海水浴場、湖沼・河川の水浴場の計841カ所の全てが水浴場として適当な水質を維持しており、そのうち全体の約83%にあたる702カ所が良好な水質である「水質A」以上の評価を受け、さらにこのうち最高ランクの「水質AA」とされた水浴場が515カ所(約61%)ありました。

 また、環境省は平成18年に人々が水に直接触れることができる個性ある水辺を積極的に評価し、これらの快適な水浴場を広く普及することを目的として、「美しい」「清らか」「安らげる」「優しい」「豊か」という水辺に係る新たな評価軸に基づき、全国100カ所の水浴場を「快水浴場百選」として選定しました。選定基準の中には環境への配慮・取組み、安全性、バリアフリー等の利便性も含まれており、水と人との関わりが背景となっています。九州では芥屋海水浴場(福岡県糸島郡)、筒城浜海水浴場(長崎県壱岐市)、脇本海水浴場(鹿児島阿久根市)などが選ばれています。また、特選として下阿蘇ビーチ(宮崎県延岡市)が選ばれています。



こらぼ2009年夏号より抜粋