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TOC(全有機炭素)と大腸菌
 みなさんが普段使っている水道水は「水道法」という法律で管理されています。この水道法は昭和32年に制定されてから約10年毎に改正が行われてきました。

 現在の水道法は平成16年4月に改正されたもので、水道水の味や色、濁りその他、消毒後に発生する消毒副生成物などについても取り上げています。もし、飲料水(水道水や井戸水等)で気になることがあれば、一度検査をされてみてはいかがでしょうか?

 以下は、現在の水道法で規定されている検査項目の一部です。ご参照ください。

TOC(全有機炭素)
 
TOCは飲料水の汚れの程度を示す値です。「全有機炭素量」といい、直接的に水中の汚れ(有機物)の量を器械で測定した数値で表します。平成16年4月、水道法の全面改正時に厚生労働省は、このTOC計による検査方法での基準値を新たに定め、「5mg/L以下」としました。改正前の「過マンガン酸消費量」に代わり、精度良く汚れの量を検査できるのが特徴です。

大腸菌
 大腸菌は平成16年4月の改正に伴い、従来検査していた「大腸菌群」に代わる検査項目です。大腸菌は、大腸菌群の中でも特に人や動物などの糞便や、し尿等がある環境に存在しうる菌で、下痢や腹痛等の原因になる場合があるため、「検出されないこと」と規定された飲料水の汚染指標です。


こらぼ2006年春号より抜粋