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アディポネクチンは検査できますか?

脂肪細胞は過剰エネルギーを蓄積しているだけでなく、さまざまな蛋白質(アディポサイトカイン)を分泌しています。アディポサイトカインには、善玉と悪玉があり、正常な状態ではバランスよく保たれています。

アディポネクチンはアディポサイトカインの1つで、インスリン抵抗性を改善し、脂肪を燃焼させ、血糖値や中性脂肪値を低下させる働きがあります。また、血栓予防や動脈硬化予防の作用があり、血管を拡張し血圧の低下にも働くため、善玉アディポサイトカインと呼ばれています。

一方、インスリンの働きを悪くし、糖尿病を引き起こしやすくするTNF-αや血栓を溶けにくくし、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくするPAI-1などは悪玉アディポサイトカインと呼ばれています。

アディポネクチンは正常な小型の脂肪細胞からは活発に分泌されますが、肥満して肥大化した脂肪細胞からは出なくなります。よって、肥満(特に内臓肥満)、糖尿病、高血圧や冠動脈疾患などにおいて血中濃度が低下するため、メタボリック症候群のマーカーとして注目されています。ただし、喫煙者では非喫煙者より30%ほど低値になり、糖尿病腎症などの腎機能障害があるときには高値となります。

アディポネクチンは血液中では3量体(低分子型)、6量体(中分子型)、多量体(高分子型)といった数種類のアイソフォームの形で存在しています。特に高分子型が抗動脈硬化作用を有していると考えられています。

検査として、アディポネクチン(総量)および高分子アディポネクチン血中濃度測定を受託していますが、いずれも保険収載されていません。