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アトピー鑑別試験はどんな検査ですか?
アトピー鑑別試験は特異的IgEの多項目同時検査ファディアトープの保険請求名称です。

1つの測定試薬で12種類の代表的な吸入性アレルゲンに対する特異的IgEを検出し、結果は陰性か陽性で定性報告されます。

現在、測定できる特異的IgEは180種類以上あり、日常臨床において症状や経過からアレルギー疾患が疑われても原因アレルゲンの推定が難しい場合があります。そこでこれらを一括し、まず吸入性アレルゲンに感作されているかをスクリーニングする検査で、吸入性アレルゲンと関連の深い気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎の診断に適しています。

ただし、陽性の場合、12種類のうちどのアレルゲンが陽性なのか特定することはできないため、原因アレルゲンを確定するには個別の特異的IgE検査が必要です。

ところで、アトピー性疾患のスクリーニングに用いられる総IgE値は年齢によって異なり、正常範囲でもアレルギー性疾患を否定できません。特に花粉症などのアレルギー性鼻炎ではあまり上昇しないと報告されています。そこで総IgEとアトピー鑑別試験との組合せによってアトピー性疾患の診断効率を高めることができるといわれています。

(注) アトピーとは、遺伝的にアレルギー反応を起こしやすい体質、すなわちアレルギー性喘息、花粉症などを家系に有し、IgE抗体を産生しやすい体質をさします。



表.アトピー鑑別試験に含まれるアレルゲン
花粉 スギ、シラカンバ(属)、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ギョウギシバ
ダニ ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ
カビ カンジダ、アルテルナリア
動物上皮 ネコ皮屑、イヌ皮屑

表.総IgEとアトピー鑑別試験の組合せ測定
総IgE アトピー鑑別試験 判定
高値 陽性 アトピー性疾患の疑い
高値 陰性 食物性アレルギーの疑い
正常 陽性 吸入性アレルギーの疑い
正常 陰性 非アトピー
食物性アレルギー(2歳以下)

〔参考〕
萓場広之:最新臨床検査項目辞典、2008
日本医事新報 No.4260、2005