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C型肝炎スクリーニングではなぜ抗体検査ですか?

− HCV抗体とHCV抗原の違い −

ウイルス肝炎のスクリーニングには、B型ではHBs抗原、C型ではHCV抗体が用いられています。

HCV抗体はC型肝炎ウイルス(HCV)感染者で広く陽性となるので、スクリーニングに適し、さらにC型急性及び慢性肝炎の診断に用いられます。

一方、HCV抗原は高感度になり、C型肝炎の 95%を捕まえることができますが、5%は偽陰性となってしまいます。よって、スクリーニングにはHCV抗体を検査します。HCV抗原は、HCV抗体と同じ点数設定であり、保険請求上の制約がないため、スクリーニング検査に使えるのでは?と誤解されやすいので注意が必要です。HCV抗原は HCV粒子中のコア抗原を定量測定する方法で、HCV-RNA定量と同様にウイルス量を反映します。

ところで、HCV抗体陽性者の全てがHCVキャリア(ウイルス保有者)というわけではありません。抗体陽性者の30〜40%は過去の感染歴や非特異的な反応が含まれているといわれています。HCV抗体陽性の場合は血中にウイルスがいるかいないかを調べるため、HCV-RNA定量またはHCV抗原を検査します。

図.HCV抗体(+)の解釈

〔参考〕
肝炎ウイルスマーカー・肝機能検査法の選択基準
日本消化器病学会関連研究会肝機能研究班編、2008