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採血管には採血順がありますか?
複数の採血管で真空採血する場合、採血順序についてはいくつかの留意点があります。それを踏まえた上で採取する採血管の種類や組合せ、検査項目により最適な順序が決まります。

針を血管に入れてすぐ出てきた血液には損傷した細胞からの組織液が若干含まれます。組織液が混入すると、凝固の原因になる可能性があります。特に凝固検査は検査値に影響を受けやすく、例えば1本目と2本目ではAPTT値に約20%の差が出る場合があります。

長い時間駆血帯を締めていると、組織液の混入や細胞成分によっては血管にとどまることから、凝固検査、ヘモグロビン、白血球数などの測定値に影響を与えます。

穿刺した直後は血液流出にも勢いがありますが、時間とともに勢いは弱まり、後になればなるほど採血管への流入にも時間がかかるようになります。その結果、血小板や白血球の凝集が起こりやすくなります。

よって、真空採血する場合、1本目は凝固しても差し支えないもの、つまり血清で検査する生化学検査用を採血します。2本目は凝固検査用、3本目以降は凝固しては困るものから順に採血します。また、凝固検査のみ採血する場合、2本採血し2本目で検査します。

一方、シリンジ採血する場合、1本目は凝固検査用、2本目は血液検査用採血管に分注します。

図.真空採血管の採血順序

1.汎用容器
2.凝固容器
3.血球容器
4.その他容器(抗凝固剤入り)
5.血糖容器
6.その他容器

〔参考〕濱崎直孝、他(訳):正しい検査の仕方−検体採取から測定まで 宇宙堂八木書店,1998