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特異的IgE抗体のクラス判定の解釈は?
特異的IgEはアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)を特定するための検査です。

起因アレルゲンの同定はアレルギー疾患の診断のみならず、アレルゲン除去や免疫療法を含めた治療方針決定においても不可欠です。アレルギー性疾患が疑われる場合は総IgEの増加がなくても特異的IgE検査や皮膚試験、誘発試験などを行います。

特異的IgEの陽性率は皮膚試験に比べると低値=感度は劣りますが、特異性に優っています。例えば、ダニに対するIgE抗体はダニだけに、スギに対するIgE抗体はスギだけに反応する性質があります。

特異IgE検査はIgE抗体のこのような性質を利用して、患者さんの血液から、どのアレルゲンに反応するIgE抗体を持っているかを見つける検査です。したがって、スギが陽性になったということは、スギ花粉がアレルゲンである可能性が極めて高いということです。

クラス判定は、IgE抗体価を「0〜6」の7段階におおまかに分けたもので、クラスが高いほどアレルゲンである可能性が高く、重篤な症状を引き起こす危険性があります。

クラス1は疑陽性つまりアレルゲンである疑い、クラス2以上は陽性つまりアレルゲンの可能性が高い、クラス4以上は強陽性で大部分の患者さんがアレルギー反応を示すといわれています。ただし、なかにはIgE抗体が証明されても症状が認められないこともあります。

また、クラスの上昇はアレルギーの悪化を意味し、減少は改善を意味します。

表.特異IgE抗体(CAP)のクラス判定とスギ花粉症の季節時発症率
判定  抗体価(UA/mL) クラス 発症率
陽性 100.0以上 100%
50.0以上 85%
17.5以上 50%
3.50以上 38%
0.70以上 13%
擬陽性 0.35以上 3%
陰性 0.34以下

〔参考〕大塚博邦、他:アレルギーの臨床 13(10)、1993