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CPKが異常高値となる要因は?
CPK(CK、クレアチンキナーゼ)は骨格筋や心筋、平滑筋などの筋肉や脳に多量に存在する酵素で、筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たしています。筋肉に障害があるとCPKが血液中に出現して高値となり、中でも代表的な筋肉の病気である急性心筋梗塞や筋ジストロフィーでは著しく上昇します。よってこれらの疾患を疑うときにはCK−MB、ミオグロビン測定が診断の裏付けおよび重症度の指標となります。

筋肉の病気が特定できない場合は甲状腺の病気も考えられ、甲状腺機能低下症では総コレステロール、AST、LDH等とともに上昇します。原因不明のCPK上昇ではアイソザイム検査が役立ちます。

また、血中CPK値は激しい運動、肉体労働、こむら返り、筋肉注射、点滴漏れ、外科手術後、小児では採血時の大騒ぎなど、疾患によらない筋組織の損傷でも上昇します。

筋肉運動でのCPK上昇は、運動量や個人の運動習慣の有無により異なります。一般的に日常運動を行っている人のCPK値は正常範囲より高めで、運動負荷後の上昇ピークは早く(8〜24時間)みられ、その上昇の度合いは小さく、運動習慣のない人は負荷後1〜3日でピークを示し、その上昇の程度は大きいことが報告されています。

したがって、データ評価時には3〜4日内の運動歴をチェックする必要があります。



図.運動後の血中CPK値の推移

〔参考〕 吉田 浩:臨床検査 50(3)、2006