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ハチアレルギー検査の臨床的意義は?

初めてハチに刺された場合、たいていは強い痛み・かゆみ・発赤・腫れといった局所症状が現れるのみで、通常3日間ほどで消失します。

何度ハチに刺されてもこのような局所の反応だけで済む人がほとんどですが、中にはハチに刺されると極めて強い反応が起こり、嘔吐・寒気・全身のじんましんといった全身症状から、呼吸困難や意識障害などのショック症状が現れる人がいます。

ハチ刺されによる全身症状の多くは、主にハチ毒に対するIgE抗体を介した型アレルギー反応によって引き起こされ、アナフィラキシーと呼びます。

日本では、ハチ毒アレルギーによるアナフィラキシーショックによって毎年30人前後の人が死亡しています。このため、過去にハチ刺され事故の経験がある人は、ハチ毒のIgE抗体を持っているかどうかを調べます。抗体陽性の人は、前回刺された時は局所症状でおさまっていたとしても、再度のハチ刺され事故でアナフィラキシーが起こる危険性があります。林業巡回特殊健康診断では、ハチアレルギー検査が実施されています。

人を刺すハチの種類は、主にミツバチ、スズメバチ、アシナガバチで、それぞれの特異的IgE抗体を検査できます。ハチ刺傷件数は4月から増え始め、最も攻撃性の増す時期である7〜10月に多発します。特にスズメバチは9月頃に巣の規模が最大になり、攻撃性が高まるため要注意です。

また、ハチ毒にアレルギーのある人がムカデに刺されてアナフィラキシー症状が出現したというケースもあります。