CRCグループTOP > シー・アール・シー > よくある検査のご質問 >
新しいリウマチの検査「抗CCP抗体」について教えてください。

関節リウマチ(RA)は関節の中の滑膜という部分に炎症が起こり、関節の痛み・腫れ・変形を起こす病気です。滑膜の炎症が進行すると周囲の軟骨や骨を破壊していきます。関節症状の他に全身倦怠感や発熱などの全身症状がみられることもあります。

RAの原因についてはまだ不明な点が多いのですが、免疫に異常が起こり、自分の関節の滑膜を攻撃してしまうため、滑膜に炎症が起こることがわかっています。これまではリウマチ因子(RF) のみが、RAにおいて臨床的に利用される唯一の自己抗体でした。しかし、健常者や慢性感染症、肝疾患などでも陽性になり、RAでも2〜3割の人が陰性となります。

最近、CCPという物質がRAの滑膜に抗原として存在していることが判明し、その抗原は抗CCP抗体のみによって認識できるということから新しい検査法が開発されました。すなわち、抗CCP抗体はRAに対し高感度、高特異性の自己抗体で、RA発症早期から陽性となるため、早期診断の切り札として注目されている検査です。

平成19年4月に新規保険収載され「RAが強く疑われるが、確定できない場合」に算定できます。

また現在、厚労省研究班では抗CCP抗体を用いての早期RA診断基準案が検討されています。


表.各血清マーカーの比較
検査項目 抗CCP抗体 RF MMP−3 CA−RF
感度 89.1% 81.3% 81.3% 89.1%
特異度 91.5% 67.6% 61.3% 43.7%
特徴
RAの自己抗体
RAに特異的で高感度
IgGに対する自己抗体
RA特異性は低い
骨破壊の指標
RA特異的でない
高感度
RA特異性は低い

〔参考〕中村英樹、他:臨床リウマチ 16(4)、2004