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HCVセロタイプとジェノタイプの違いは?

慢性C型肝炎では、インターフェロン(IFN)治療の適応があると判断された場合、
C型肝炎ウイルス(HCV)の量と型を判定します。これにより、ある程度IFN治療の効果予測が可能となることから、型判別は重要な検査となります。

ところで、HCVはいくつかの型に分けられます。遺伝子の塩基配列の類似性から分けられた遺伝子型をジェノタイプといいます。一方、HCVの塩基配列の違いから作られる蛋白質も異なり、それに対する抗体の違いから分別する方法がセロタイプです。ジェノタイプ検査は遺伝子検査で保険未収載のため、通常はHCVセロタイプ検査が利用されています。

HCVセロタイプはHCV抗体の中のNS4のうちC14抗体により、グループ別をみる検査です。C14抗体は日本人の陽性率が高いことから使用されていますが、数%の患者はC14抗体を保有しないことがあります。このため、HCV―RNAが陽性でも、セロタイプでは抗体反応が不十分なため陰性(判定不能)となることがあるのです。

また、1、2グループともに陽性で判別できない(判定保留)こともあります。

セロタイプとジェノタイプは90%以上一致しますが、セロタイプでは判定不能と判定保留が5〜10%存在します。HCVセロタイプが判定不能や判定保留の場合、HCVのウイルス量によってジェノタイプ検査をお勧めします。


表.C型肝炎ウイルスの型(サブタイプ)
セロタイプ ジェノタイプ 日本人の場合
1グループ 1a -
1b 70〜80%
2グループ 2a 10〜20%
2b 10%以下
該当なし 3a -
3b -

〔参考〕日本肝臓学会編:慢性肝炎の治療ガイド2008