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質問
オミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)とは?

 日本では新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)に対するワクチンは、スパイクタンパク質の設計図であるmRNA(メッセンジャーRNA)を含むmRNAワクチンが主流で、国費負担の無料接種でもファイザー社およびモデルナ社のmRNAワクチンが使用されています。
 
 今までは、新型コロナ発生時の株(起源株)のmRNAのみを含む1価ワクチンが用いられていました。オミクロン株対応ワクチンは起源株とオミクロン株の2種類のmRNAを含む2価ワクチンで、従来の1価ワクチンと比較して、オミクロン株に対する重症化予防効果や、短い期間である可能性はあるものの感染予防効果、発症予防効果がそれぞれ強いことが期待されます。異なる2種類の抗原(体内で免疫反応を誘導する物質)があることで、誘導される免疫も、より多くの種類の新型コロナに反応するため、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されています。
 
 2022年9月12日に、ファイザー社およびモデルナ社のオミクロン株(BA.1型)対応2価ワクチンが薬事承認され、9月20日からは1・2回目接種を終えた対象者に国費負担での接種が可能となりました。さらに、10月5日にはファイザー社のオミクロン株(BA.4-5型)対応2価ワクチンも特例承認されたため、2種類の2価ワクチンが存在しています。いずれのワクチンでも従来の1価ワクチンを上回る効果が期待されます。
 
〈参考〉
・厚生労働省「オミクロン株対応2価ワクチン接種のお知らせ(第2報)」



〈参考〉厚生労働省 「新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種に関する情報(オミクロン株対応ワクチン接種)」