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最近、血清カリウム(K)値が低いのはなぜ?

血清K値には季節変動があり、冬季に高く、夏季に低くなります。

全臨床検体(溶血や透析検体を除く)の血清K平均値を月別に比較すると、最も高い1月と最も低い8月では約0.3mEq/Lの差があります(図)。

弊社における全臨床検体の血清K異常率は約15%と年間を通じて一定していますが、冬季は低値5%、高値10%に対し、夏季は低値10%、高値5%と逆転します。

基準値とは、20〜60歳の健常者の95%が範囲内となるように統計学的に設定された数値です。基準値内でも高めの人は冬季に高値の「H」マークが付き、低めの人は夏季に低値「L」マークが付く場合があります。

ところで、低K血症の原因には(1)摂取量不足、(2)排泄量過剰、(3)細胞内移行があります。病的原因は別にして、暑い夏に水分を多く摂ったり、冷麦やそうめん等で食事をすませたりすると、K摂取量が少なくなります。また、多量の汗をかくことで、Kを含むミネラルを喪失してしまいます。さらに、インスリンはKの細胞内への移行作用があるため、アイスクリームやジュース等の糖分や炭水化物を摂りすぎると血清K値は低くなります。

夏季に血清K値が軽度低下した場合、食生活にも注目することが必要です。


図.臨床検体の月別平均値推移(溶血、透析検体を除く)
図.臨床検体の月別平均値推移(溶血、透析検体を除く)
(社内データ)