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質問
HBVジェノタイプ判定の「判定保留」という結果について教えてください。

 B型肝炎ウイルス(HBV)は、その遺伝子配列の違いによりAからJ(IはCの亜型)の9つの遺伝子型(ジェノタイプ)に分類され、日本においてはA、B、C、Dの4型がほとんどを占めており、その他の型は極めて稀です。
 
 HBVジェノタイプ判定は、B型肝炎の予後予測と治療薬選択に有用とされています。通常、HBVジェノタイプ判定の検査法は、酵素免疫測定法(EIA法)で行われます。これはB型肝炎ウイルスの表面抗原の一部であるPreS2領域が担う4つのエピトープ(m,k,s,u)の組み合わせから遺伝子型をジェノタイプA,B,C,Dの4型に判別する検査で、保険収載されている唯一のHBVジェノタイプ検査です。
 
 EIA法によるHBVジェノタイプ判定の最終結果は、4つの型以外に「判定保留」となる場合があります。「判定保留」となった場合は下記のような要因があげられます。
 

 
〈参考〉
・B型肝炎治療ガイドライン第3,4版2021
・株式会社特殊免疫研究所ホームページ
・イムニスHBVゲノタイプEIA添付文書