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質問
新型コロナワクチンとは?

 新型コロナワクチンとして実用化されたmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンは、従来の不活化ワクチンや生ワクチンとは免疫を得る仕組みが異なります。
 
 ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンは、スパイクたんぱく質の遺伝子情報であるmRNA(メッセンジャーRNA)を脂質ナノ粒子に封入してヒト体内に届けてスパイクたんぱく質を作らせ、免疫を誘導します。アストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンは、ヒトに病原性がないアデノウイルスに新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質の遺伝子情報を組み込んで運ばせ、ヒト体内でスパイクたんぱく質を作らせ免疫を誘導します。
 
 ワクチンの臨床試験では、ファイザーで95%、モデルナは94.5%、アストラゼネカは70%と十分な有効性が得られています。ファイザーのワクチンは2回目接種から6カ月間は有効性の維持が示唆され、アストラゼネカ、モデルナのワクチンも、2回接種後に最低3カ月間は十分な抗体量が維持されることがわかっています。
 
 新型コロナワクチンの局所反応として、注射部位の痛みや腫れ、発赤など、その他全身性の反応として、だるさ・倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、発熱など報告されています。ほとんどが軽度から中等度の症状で、数日以内に回復しています。また、可能性のある副反応として、mRNAワクチンに含まれるポリエチレングリコールや、ウイルスベクターワクチンに使用されているアデノウイルスの殻に対してのアレルギー反応が知られています。ごくまれに重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)も報告されています。
 

  
〈参考〉
・日経Gooday「Q&Aで学ぶ新型コロナワクチン」