CRCグループTOP > シー・アール・シー > よくある検査のご質問 >
HIV-1,2抗体検査とHIV抗原抗体検査の違いは何ですか?

エイズは、HIVと総称される2つのタイプのウイルスによって引き起こされます。HIV-1は世界中に拡散しており、エイズの世界的流行の原因になっています。HIV-2は西アフリカに特有ですが、他の地域でも確認されていて、日本では現在までに2名の陽性者が報告されています。

HIVに感染すると、感染の進行に伴い血中にはまずHIV-RNAが出現し、直後にHIV抗原、そしてIgM型HIV抗体、その後に遅れてIgG型HIV抗体が出現します。

HIV-1とHIV-2のIgG抗体のみを検出する第2世代検査薬、またはIgG抗体に加えてIgM抗体も検出することでより早期に感染を検出できる第3世代検査薬をHIV1,2抗体検査と呼びます。

第3世代検査薬のIgG抗体およびIgM抗体に加えて、HIVコア蛋白質であるP24抗原を検出するのが第4世代検査薬で、HIV抗原抗体検査と呼ばれます。

初期感染時、血中にはHIV抗体が産生される前にHIV抗原が多量に存在します。これは、フリーのHIVウイルス本体が多量に存在していることを意味し、危険な血液といえます。HIV抗原抗体検査は、抗体のみを検出する検査薬では見つけることができなかった早期の感染を検出することができます。

スクリーニング検査では、感染者を見落とさない感度の最も高い方法を採用することが重要です。


表.HIVマーカー血中への出現時期とスクリーニング検査薬の世代
    第1世代 第2世代 第3世代 第4世代
HIVタイプ HIV-1
HIV-2  
検出対象 IgG抗体
IgM抗体    
P24抗原      
HIVマーカー血中への出現時期 

〔参考〕吉原なみ子:血清診断、図説HIV感染症、1993