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喫煙によって影響を受ける検査項目はありますか?
 タバコの成分であるニコチンは、中性脂肪やLDLコレステロールの合成を促し、HDLコレステロールを減らす働きがあります。さらには血中カテコールアミン濃度を上昇させます。カテコールアミンの増加は血糖や血圧を上昇させます。

 血液ガス分析でも、喫煙により一酸化ヘモグロビンが増加するため、分析値に影響が出ます。また、煙に含まれるシアン化水素、チオシアン酸塩などの有害物質は、肺の内皮細胞の障害を引き起こすため、末梢血白血球数の増加やアンギオテンシン転換酵素(ACE)活性の低下、腫瘍マーカーであるCEAの増加などが認められます。

 最近の研究によると、細胞の老化を促進するフリーラジカルなどは、タバコに含まれるだけではなく、タバコが原因となり体内でも生成されることが分っています。

 タバコによって発生したフリーラジカルを消すためには、ビタミンCやビタミンEが消費されることから、喫煙者の血液中に含まれるビタミンC、Eの量は、タバコを吸わない人に比べて極めて少なくなっています。

 また、喫煙はビタミンDの合成を抑制し、カルシウムの吸収を低下させます。さらに、妊婦の喫煙は血中フェリチン濃度を増加させるため、鉄欠乏性貧血の発見を遅らせると危惧されています。

 このように、喫煙は検査値に影響をおよぼし、正しい評価を得られない要因となるため、検査や健康診断を受ける方に対しても注意を促すことが必要です。