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γ-GTPの異常値が多くなりました。基準値が低いのでは?

γ-GTP値はアルコールや薬物などにより肝臓に負荷がかかったり、胆汁のうっ滞する病変で上昇します。γ-GTPはアミノ酸の代謝に関わる酵素で、肝臓の細胞表面の毛細胆管に分布し、その一部が血中に移行するかたちで検出されます。

そもそもγ-GTPの基準値(正常値)は、お酒を飲む人を正常者にいれるかどうかで異なってきます。飲む人は多少なりとも高くなるため、70〜80IU/L以下を正常とする考え方もありますが、非飲酒者では多くが30〜40IU/L以下をとります。

従来の基準値は飲酒を含めた健常者からとられたもので、飲酒行為の多い男性と少ない女性では異なった基準値が設定されていました。しかし、平成16年1月から採用している福岡県統一基準値は飲酒していない健常者から設定され、男女差がなくなりました。したがって、γ-GTPが上昇した場合、正直な飲酒歴を聴取する必要があります。特にアルコールを好む中年男性の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になり、γ-GTPはその指標に一番適しています。さらに禁酒が守られているかどうかのバロメータにもなります。

また、向精神薬など肝臓に負担がかかる薬の使用でも上昇します。お酒も薬も飲んでいないという人は、健康食品を摂っていないか聞いてみましょう。自覚症状がなくても肝臓に負担がかかる薬剤がけっこうあります。

γ-GTPは肝臓に多く含まれる酵素であるため、肝炎、肝硬変、肝がんなどの肝機能障害でも上昇します。また、近年増加している脂肪肝、胆汁がうっ滞する胆石症や胆管がんなどでも上昇します。

※弊社では平成16年1月より、福岡県統一基準値へ変更しています。


表.γ-GTP値と考えられる疾患
γ-GTP(IU/L)  多くみられる疾患 否定できない疾患
〜47 基準値 正常、低くても問題なし  
48〜100 軽度上昇 アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝 肝硬変、肝がん
100〜200 中等度上昇 アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎 肝硬変、肝がん、胆道疾患、脂肪肝
200〜500 高度上昇 アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆うっ滞 慢性活動性肝炎