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アレルギー検査で測定できるダニの種類と違いを教えてください。

日本に生息しているダニは1700種類、そのうち家屋内から発見されるものは約100種類といわれています。アレルギー症状を引き起こすとして問題視されているものはチリダニ科のヤケヒョウヒダニ(D1)とコナヒョウヒダニ(D2)の2種類で、生虫、死骸、糞の全てがアレルギーの原因(アレルゲン)となります。

ヒョウヒダニとは皮膚、特に角皮落屑物を食べるダニという意味で、室内塵中のフケや垢、繊維、カビなどを摂食し、吸血や刺咬の害はありません。ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニは気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎やアトピー性皮膚炎の原因となります。アレルゲン性はほぼ一致しており、日本では両方ともによくみられ、全国に分布しています。外国ではどちらか一方が生息している地域もあります。室内塵(ハウスダスト)中の70〜90%を占め、一年中屋内で検出されますが、湿度の高い6月に特に多くなります。

コナダニ科のアシブトコナダニ(D70)、ケナガコナダニ(D72)、ニクダニ科のサヤアシニクダニ(D71)は貯蔵食品の害虫として古くから知られ、さまざまな食品や畳などに発生し、害をなすことがあります。

最近、開封後の保存方法が悪く、内部でダニ類が多量に繁殖したお好み焼き粉やホットケーキミックスなどの粉製品を使った料理を食べたことによってアレルギーを起こす事例が報告され、問題視されています。「パンケーキシンドローム」と呼ばれ、これまでアレルギーを起こしたことがない人でも発症することがあります。深刻な場合はアナフィラキシーショックを起こして死に至ることもあります。ダニアレルゲンは熱に強く、加熱調理をしてもアレルギー症状の発現を防ぐことはできません。主に増殖するのはヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、ケナガコナダニといわれています。

表.ダニの種類および発生場所

ダニ種類

発生場所

ヤケヒョウヒダニ

衣服、布団、毛布、枕、座布団、絨毯等、室内塵

コナヒョウヒダニ

アシブトコナダニ

きな粉、かりん糖、味噌、室内塵

ケナガコナダニ

米、小麦、麦、あずき等とその加工品(小麦粉、ビスケット、きな粉等)、魚介類干物(煮干、鰹節等)、チーズ、粉ミルク、菓子等、湿った畳

サヤアシニクダニ

チーズ、ハム、干魚、小麦粉などの他、乾草、蜂の巣、室内塵

【参考】
・IgE抗体から調べるアレルゲン、2003
・アレルギーハンドブック、Phadia