CRCグループTOP > シー・アール・シー > よくある検査のご質問 >
ビリルビンが高値となる原因は?

総ビリルビンは間接ビリルビン+直接ビリルビンの総称です。間接ビリルビンは寿命を終えて分解された赤血球の中のヘモグロビンが変化してできた物質で、血流にのって肝臓へ入り、蛋白質と結合すると直接ビリルビンになります。通常、直接ビリルビンは胆汁の成分として肝臓から分泌され、胆嚢に貯められています。次に、胆嚢から胆管を通って十二指腸に送られ、小腸を経由して大部分は腎臓から尿に、大腸から便に含まれて体外に排出されます。

血液中のビリルビンが増加すると眼や皮膚が黄色くなり、黄疸と呼ばれます。黄疸では総ビリルビンだけでなく、間接・直接ビリルビンのいずれが増加しているかも病態解析の重要な指標となります。

直接ビリルビン優位の黄疸
 肝細胞で取り込まれ処理されたビリルビンの排泄障害によって起こります。肝臓に炎症等の原因がある場合と胆管が詰まることで生じる閉塞性黄疸に大別されます。

間接ビリルビン優位の黄疸
 肝臓に取り込まれる前のビリルビンが増加する病態で、赤血球の破壊が亢進してビリルビンの産生が過剰となることが主な原因です。

総ビリルビン軽度上昇(2.5mg/dL未満)
 総ビリルビンは早朝空腹時に高く、食後に低くなります。24時間絶食すると1.3〜2.2倍程度上昇することが報告されています。運動によっても20〜40%の増加がみられます。また薬剤による影響として蛋白同化ステロイド、エストロゲン、経口避妊薬、リファンピシン等はビリルビンを上昇させます。逆に副腎皮質ホルモンやフェノバルビタール等はビリルビンを低下させます。

長時間の空腹や常用薬の影響が考えられる場合、食事後もしくは薬剤を中止してから1週間後に再検査します。

表.黄疸を示す疾患

 

主な疾患・病態

直接ビリルビン優位

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝炎、薬剤性肝障害、
肝膿瘍、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、閉塞性黄疸、敗血症、
体質性黄疸の一部

間接ビリルビン優位

溶血性疾患、新生児黄疸、体質性黄疸の一部

【参考】

・臨床検査データブック、医学書院
・薬剤師のための臨床検査の知識、じほう