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糖負荷試験(75gOGTT)を行う際の手順と検査項目を教えてください。

糖負荷試験は耐糖能(血糖値を正常に保つ能力)を調べる検査で、2型糖尿病の初期や前段階におけるインスリン分泌反応を調べることに用いられています。主に経口グルコース負荷試験(oral glucose tolerance test;OGTT)が行われ、WHOの勧告により、負荷量75gが世界的に広く普及しています。糖尿病が疑われる場合2時間まで、低血糖が疑われる場合は5時間まで測定します。
75gOGTTは糖尿病の診断に必須ではなく、自覚症状などから明らかな高血糖が推測される場合には、まず空腹時血糖または随時血糖を測定します。

空腹時血糖値が110〜125 mg/dL、随時血糖値が140〜199mg/dL、HbA1cが6.0〜6.4%の場合に75gOGTTが推奨されます。また、将来糖尿病の発症リスクが高いとされる高血圧、脂質異常症、肥満など動脈硬化リスクを持つ場合、空腹時血糖が100〜109mg/dL、HbA1cが5.6〜5.9%で実施することが望ましいとされています。

  【検査手順】
  1. 前夜から10時間以上絶食(飲水可)
ただし、絶食は14時間以内とする。
  2. 翌朝9時頃に開始
空腹のまま採血・採尿する。
  3. ブドウ糖液を飲用
飲み始めを0分とし、2〜3分以内に飲む。
  4. 負荷後30分、60分と120分に採血
 
  検査終了まで喫煙・運動は控える。
  上部消化管造影X線検査や内視鏡検査後には行わない。

検査項目は目的に応じて測定し、空腹時血糖値と75gOGTTによる判定基準に従い、糖尿病型・正常型・境界型のいずれかに判定します。

尿糖検査は種々の要因で左右され、内服中の薬剤によって影響されるため糖尿病の診断には用いません。正常腎機能であれば、血糖値160〜180mg/dLを超えると尿糖が出現するとされていますが、個人差も大きく、糖尿病でなくても腎性糖尿やストレス、炭水化物の摂り過ぎによっても陽性となります。

 

表.採血時間と検査項目(例)
 
採血時間 測定 判定
血糖 IRI 尿糖 インスリン抵抗性 インスリン分泌能 糖尿病の判定
負荷前 血糖、IRI 血糖、IRI 血糖
負荷後 30分     血糖、IRI  
負荷後 60分       血糖
負荷後120分       血糖
  ◎:診断に必須な項目、○:診断には不要だが測定すべき項目

【参考文献】 糖尿病治療ガイド2012-2013改訂版
最新内分泌検査マニュアル