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血清アルブミン値の測定法による違いはどのくらいですか?

現在、血清アルブミン検査はアルブミンと色素との結合による色調の変化を利用してアルブミン濃度を測定する色素結合法が主流で、これに用いる色素としてブロモクレゾールグリーン(BCG)とブロモクレゾールパープル(BCP)があります。

BCG法はアルブミンとの結合力が強く、感度が良好でビリルビンや溶血の影響が少ない等の利点から広く利用されてきました。しかし、アルブミン以外の蛋白−グロブリンとも反応し、特に急性相反応物質との反応性が強く、特異性に欠けることが指摘されています。また、ヘパリン血漿を試料とした場合、ヘパリン自体による負誤差とフィブリノーゲンとの交差反応による正誤差があります。

一方、BCP法はグロブリンとほとんど反応しませんが、還元型アルブミンと酸化型アルブミンの反応に差があり、慢性腎不全やネフローゼ症候群、肝疾患、高齢者などで偽高値となる問題があります。

そこで従来のBCG法とBCP法の問題点を解消したのがBCP改良法で、アルブミンとの特異性が高い測定方法として現在ではBCG法に替わりBCP改良法の使用施設が多くなっています。

BCG法からBCP改良法へ変更した場合、同一患者においてアルブミン測定値が低値となることがあります。特に、アルブミンが低下する病態では2法の差は大きくなり、BCP改良法で3.5g/dL以下ではBCG法との乖離幅が0.3g/dL以上となることから、推測値を近似します。

BCG法(推測値)≒BCP改良法+0.3  ただし、3.6g/dL以上では用いません。

逆に、BCP改良法ではBCG法に比べてアルブミン結合物質による影響を受けやすい性質があり、ペニシリンGの大量投与によって負の誤差がみられた例が報告されています。

血清アルブミンは臥位よりも立位で高値であり、運動で高くなるので、早朝より夕方に高値となります。
 → 2012.03.20 血清アルブミンの変動要因について教えてください。

血清アルブミン値を解釈する際は測定法の違いだけでなく、体位の影響も大きいことを知っておく必要があります。

【参考】 ・ 「血清アルブミン測定についての提言書」
日本臨床検査医学会血清アルブミン定量値ワーキンググループ、2013.12.25
「血清アルブミン測定法に関する通知」
日本肝臓学会、2013.10.08

★平成26年4月より、BCG法からBCP改良法へ変更になります。