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マクロアミラーゼとは何ですか?
アミラーゼはでんぷんを分解して糖をつくり出す消化酵素で、主に膵臓や唾液腺から分泌されます。アイソザイムでは膵臓から分泌されるP型と唾液腺から分泌される
S型の2種類があります。

ヤケ食いやドカ食いをすると大量の食物を消化するため、膵臓から大量の消化酵素が分泌され、膵臓が自己消化を始めてしまうのが急性膵炎です。急性膵炎になると患者は上腹部に激痛を覚え、苦悶します。急性膵炎では、発症後24時間以内に血中に急速にP型アミラーゼが上昇、時間の経過とともに尿中に移行し、回復すれば数日で基準範囲に戻るのが一般的です。

ところが、暴飲暴食もせず、腹痛などの自覚症状もないのに血液検査でアミラーゼが高値となる人がいます。アミラーゼにはマクロ型といって分子が巨大化した変り種があり、マクロアミラーゼ血症といいます。全人口の0.1〜0.2%、高アミラーゼ血症の人の0.5〜2.5%にみられます。

マクロアミラーゼとはアミラーゼに免疫グロブリン(IgAやIgG)がくっついたものです。分子が巨大化したため、腎臓(糸球体)を容易に通過できなくなり、血中アミラーゼが高値になります。一方、尿中アミラーゼは異常低値となります。

マクロアミラーゼと疾患との間に明確な因果関係はなく、健常者にもみられ、臨床的意義はありません。膠原病、潰瘍性大腸炎、クローン病、肝機能障害、糖尿病、
悪性腫瘍などの疾患で比較的高率に検出されるという報告がありますが、良性の
現象で治療が要らないため、血清アミラーゼ検査で経過観察します。アミラーゼと
結合する免疫グロブリンを同定する必要もありません。