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マイコプラズマ抗体とLAMP法検査の違いは?

マイコプラズマ・ニューモニエ(M.pneumoniae)によって起こる主な疾患は気管支炎と肺炎で、マイコプラズマ肺炎は非定型肺炎の約30〜40%を占めているといわれています。呼吸不全などを呈する重症化や遷延化する症例もあるため、適切かつ迅速な治療が必要となります。特にマクロライド系抗菌薬などの選択が重要となるため、感染初期からの確定診断の必要性が求められています。

M.pneumoniaeの最も確実な診断法は培養による原因菌の検出ですが、特殊な培養法が必要で判定まで1週間以上かかります。また抗菌薬投与後の材料では培養できない場合があります。

一般的にはPA法による血清抗体検査が用いられています。単一血清でも診断可能ですが、正確にはペア血清による抗体価の上昇(4倍以上)をとらえる必要があり、1〜2週間を要します。

これまでDNAプローブ法やPCR法が開発されていますが、検出感度や特異度に問題があり、保険未収載のため臨床では使用されていません。

LAMP法によるマイコプラズマ核酸検出はM.pneumoniaeに特異的なDNAを直接検出する高感度の遺伝子検査で2011年10月に保険収載されました。

マイコプラズマ肺炎では発症初期には病原体の気道粘膜への排出がピークに達し、数週間にわたって菌が排出されるため、LAMP法によるマイコプラズマ核酸検出は発症初期(2〜16日目)に検出可能と報告されています。

一方、マイコプラズマ抗体(PA)は主にIgMによる反応ですが、抗体価の上昇まで3〜4日を要し、いったん感染して抗体が産生されると半年〜1年以上残存し、既往感染との区別が困難です。

よって、LAMP法では発症初期の抗体が検出されない時期でも診断が可能です。