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血清カリウム(K)値が高くなる要因には何がありますか?

実際のK値は正常値であるのに、採血時や採血から検査までの過程に問題があると、K値が上昇することがあります(偽性K高値血症)。

K値が高値となる原因を大きく分けると、輸液の混入など外部由来のKによるものと、血球成分由来のKによるものがあります。

生体内Kの98%は細胞内に含まれ、細胞外液中には2%しか存在しません。血液中では98%が赤血球中に存在します。よって溶血が起これば血清K値は高値となります。

同様の理由で、Kは駆血帯で長時間強く圧迫して採血すると、圧迫により細胞内から血液中へ流出したり、採血の際に手を開いて再び握る動作(クレンチング)を行うと筋肉細胞内から流出したりしてK値が上昇します。

また、Kは白血球や血小板が異常高値である場合、凝固する過程で流出するためK値が上昇します。

Kは採血後、全血のままで放置すると血球内から血清中に漏出して異常高値となります。この傾向は冷蔵保存した場合に顕著であるため、血清K値を検査するときは
低温での全血保存は禁忌です。特に冬季は室温が低下するため注意が必要です。

このように血清K値は温度に影響されることから、季節変動があり、暑い季節では低く、寒い季節では高くなります。

また、高齢者では採血しづらかったり、血球膜がもろくなっていたりしますので、
これらの要因の影響を受けやすくなります。

図.血清K値の季節変動
図.血清K値の季節変動
(社内データ)