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超高感度PSAとは何ですか?

前立腺特異抗原(PSA)は、前立腺組織に特異的な糖蛋白で、血液中のPSA値は前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎、その他の前立腺疾患で上昇し、特に前立腺癌患者において著しい増加が認められることから、腫瘍マーカーとして前立腺癌検診に汎用されています。臨床的には前立腺癌が疑わしいときに補助診断として検査する場合と、前立腺癌と診断され治療効果のパラメーターとして測定する場合があります。

最近では測定限界が0.01ng/mL以下の超高感度測定もできるようになり、根治的前立腺摘出手術を行った後にこの測定方法で早期の再発を見つけることが可能になりました。

ところで、再発には治療により低下していたPSA値が再び上昇するPSA再発と、リンパ節または他臓器に転移や新病変がみられる臨床的再発があります。PSAは感度が高く、画像診断で再発部位を特定できない時期から上昇してくることから、PSA値の推移によって再発を確認します。

前立腺全摘除術により根治していると術後3週間以内にPSAは検出限界以下になります。術後初めて0.2ng/mLを超えた場合、PSA再発とみなされます。また最近では超高感度測定法で測定される場合が多いため、PSAの持続的上昇をもってPSA再発とするのが望ましいともいわれています。

術後再発をきたした場合、PSA値やその推移によって追加治療の時期やその方法を選択する診断材料となります。

現在、当社では超高感度な測定試薬を用いてPSA検査を行っています。

〔参考文献〕
腫瘍マーカーハンドブック改訂版 2009
前立腺癌診療ガイドライン2006、日本泌尿器学会