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24時間蓄尿の方法と、保存剤の入れ方を教えてください。

蓄尿は丸1日(24時間)排泄された尿をすべて集めて、1日の尿量や尿中成分を調べるために行います。

例えば、朝7時に起きてトイレに行くとします。この時の尿は、前の日の夜からたまったものですから捨てます。以後の尿はすべて蓄尿します。

翌朝同じ7時に起きて最後の蓄尿を行います。このとき尿意がなくても必ず排尿します。

また、尿は細菌が繁殖しやすく、それにより尿中成分が変化を受けやすいため、
24時間蓄尿や長時間保存する必要があるときは、保存剤を入れて採尿し、冷暗所に保存します。保存剤にはさまざまな種類があるので、検査の目的に応じた保存剤を使用します。


表.蓄尿に用いる主な保存剤
保存剤 入れ方 検査項目 備考
トルエン
またはキシレン
蓄尿ビンに1〜2mL入れる。表面に薄い膜ができ空気を遮断する。尿検査用スピッツにはトルエンを混入させないように採取する。 糖、蛋白、クレアチニン、アルドステロン、遊離コルチゾールなど pHを変化させない(中性)。
主にRIA、EIA、CLIA法などの免疫学的な検査方法に用いられる。
塩酸(酸性蓄尿) 蓄尿ビンに6N塩酸を約20mL入れる。部分尿の場合は尿5mLにつき1〜2滴添加。 カテコールアミン、VMA、HVA、5-HIAAなど
pH1〜3に維持。
主にHPLCなどの機器分析の検査方法に用いられる。
中性ホルマリン 尿100mLに対し、0.5mL加える。 尿沈渣(円柱)、尿細胞診  
アジ化ナトリウム 蓄尿ビンに約1g(濃度0.1%となるように)入れる。 尿中C-ペプチド 毒性が強いので、あまり使用されない。
別に、C-ペプチド安定剤あり。
※採尿後6時間ぐらいまでなら、大部分の検査は冷暗所保存が最適です。

〔参考〕臨床検査法提要 改訂第32版、2005