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「空腹時」採血とは、食事後何時間経てばいいでしょうか?

 検査値は、病気の有無・種類・程度以外にも、食事、運動、採血日時、体位、服薬、その他、多数の因子によって影響されます。そこで、検査値を解釈する上で病態以外の影響をなるべく無視できるように、多くの検査については早朝・空腹・安静の状態で検体(血液・尿など)を採取するのが理想とされています。

 食事をすることで、食物が消化され、腸から栄養分が吸収されますので、一時的に血中濃度が上がる検査項目があります。血糖や中性脂肪がそうです。ひとたび食事によって血中濃度が上がると、空腹時と同じ状態に戻るまでに時間がかかります。健常者であれば、血糖値は食後2時間で空腹時と同じくらいに戻りますが、中性脂肪は10時間以上かかります。

 健康診断などで「空腹時」の血液検査を行う場合、4〜5時間以上の絶食が望ましいとされますが、糖尿病の診断で糖負荷試験を行う場合や高脂血症の診断のための血清脂質測定における「早朝空腹時」とは、前日から実施までの空腹時間は10〜14時間となっています。

 例えば、朝9時に採血するならば、夜9時以降は、水やお茶以外の飲食物を摂らないようにします。


表.食事の影響を受ける検査項目
上昇 血糖、インスリン、中性脂肪、リポ蛋白分画、胆汁酸
 末梢血白血球数(高蛋白摂取後)
 ALP(A型、O型の人で高脂質食摂取後)
低下 遊離脂肪酸、無機リン、亜鉛
※絶食では遊離脂肪酸、総ビリルビンが上昇しますが、食後低下します。